「ぼく」が勝手に動きはじめた! ”Ich” in der Prosa --- er handelt selbständig !
こんにちは。
きょうは小説をお休みして、日記を書きます。
「昧爽の迷宮へ」。まだ2回分アップしただけですが、早くも「異常」が現れています。「異常」は、ギトンの頭の中で起きているのか(←そーだろ! て言われそうですが)、筆先というかキーボードで起きているのか、わかりませんが。。。 「異常」とは、作中の「ぼく」が、作者の予想しなかったことを考えていることです。そのうち、予想しなかった行動に走るかもしれない。その恐れが濃厚になってきました。
そのことを強く感じたのは、2回目で、キーボードが、↓つぎのクダリを打ち出した時でした。
「ここ(新宿2丁目ゲイタウン)には男も女もいない。」
会員制ゲイバーの中ならば、たしかに、めったに女の客はいません(女性同伴が禁じられているわけではありませんから、女友達を連れてくることはできます)。しかし、「男もいない」――とは…… 「ぼく」が、そんなことを言い出すとは思いませんでした。作者であるギトンは、あわてて、その後に、「男もいない」の意味を“解釈”して付け足したのですが、
正直言って、作中「ぼく」の考えを、作者は測りかねています。
「ぼく」の“トンデモ発言”の真意は、作の進行とともに明らかになってゆくことでしょう‥ としか、いまは言えません。
作中人物が勝手に動き出したとしたら、「これは本物かもしれない」――という気もしています。作者としては、今後ますます、「ぼく」も他の人物も、勝手に動くようにしたいところです。そのためには、たとえば、ギトン自身が体験したことのない状況に、彼らを放り込んでみるのもよいかもしれません。
【追記 1.15.】 マサヤ(「ぼく」のゲイバーでの名前)の「トンデモ発言」を頭の中でぐるぐる回していたら、言葉の意味はナゾのままですが、だいぶ先まで小説のプロットができあがりました。虫喰いで、あちこち書いているので、整理のために、もう1日お休みをいただきます。16日から連載再開。