ギトンの秘密部屋だぞぉ

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海の嵐

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ここしばらく鳴り物がなかったですから‥

今夜は、鳴り物特集にしたいと思いますw
Antonio Vivaldi - La tempesta di mare - concerto per violino e archi - YouTube
Violin Concerto 'La tempesta di mare' in E-flat Major, Op. 8 No. 5, RV 253.
IL CIMENTO DELL'ARMONIA E DELL'INVENTIONE: OP. 8 N. 5.
Bela Banfalvi & Budapest Strings
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと弦楽器のための協奏曲・変ホ長調“海の嵐”
『和声と創意への試み』第5曲(作品8の5 RV253)
9:07

「海の嵐」と呼ばれているヴィヴァルディの曲は2つあります。

↑こちらの RV253 のほうは、たしかに「海の嵐」という感じがしますね。。

『和声と創意への試み』という題名で出版された曲集の5曲目ですが、

この曲集… 1曲目から4曲目までが、有名な「四季」。

つまり、これは 春/夏/秋/冬 の次の曲ってわけです。

もうひとつの「海の嵐」は、フルート協奏曲集(作品10)の第1曲:
- YouTube
Flute Concerto in F major, RV 433 "La Tempesta di Mare"
1 Allegro
2 Largo
3 Presto
Giovanni Antonini, recorder
Il Giardino Armonico
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲・ヘ長調“海の嵐”
(作品10の1 RV433)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
6:05


演奏している“イル・ジャルディーノ・アルモニコ
(1985年結成)は、このブログではもうおなじみですが、
リコーダーを吹いているジョヴァンニ・アントニーニが指揮を兼ねていて、かれがこのグループの元締めのよう。
しかし、見ていると、この集団は必ずしもトップダウンではないようです。

ヴァイオリンを弾いている坊主頭のオッサン(労務者風?w)が、エンリコ・オノフリ。

リュートを弾いているお兄が、ルカ・ピアンカ。

どちらも、見るからに個性的なメンバーで、じっさい、アントニーニの指揮がないときには、ふだんとは一変して、それぞれ独自の濃い演奏を聞かせてくれます。

。。。ということは、“イル・ジャルディーノ・アルモニコ”の、この軽さと“やんちゃぶり”は、どうやら、指揮をしているジョヴァンニ・アントニーニの個性らしいですね‥
Il Giardino Armonico - Bach - Brandenburg concerto no. 4 in G major PART1 - YouTube BWV 1049
6:55
バッハ『ブランデンブルク協奏曲』第4番ト長調、第1楽章
イル・ジャルディーノ・アルモニコ

イル・ジャルディーノ・アルモニコ”の出現は、ヨーロッパのヴィヴァルディ演奏を根柢から塗り替え、──バロック演奏全体を震撼させたと言ってよいと思います。

現在では、彼らにつづいて、もっともっと過激な演奏スタイルを追求するグループや演奏家がつぎつぎに輩出しています。。。

しかし、“イル・ジャルディーノ・アルモニコ”のほうは、むしろ、当初の過激さは、めだたなくなり、より深い音楽性の追求に向かっているように思われます‥

メンバーの技術の向上と解釈の深化が、そうさせているのでしょう。というか、‥べつの言い方をすると‥
やはり、いつまでも不良少年のままではいられないw
 オッサンらも、トシとったんでしょうな?ww

かれらの演奏も、すでに‘クラシック’の一角に不動の地位を占めつつあるのだと思います。。。