ギトンの秘密部屋だぞぉ

創作小説/日記/過去記事はクラシック音楽

発車チャイムに郷愁を感じませんか?


ようやく過ごしやすい季節になってきました‥

秋ってことで、旅をする人も多いと思います。。
西にいる人は東へ、東にいる人は西へ‥‥
そこで、関西と東京の駅のチャイム音を聞いてみようと思い立ちました^^

まずは関西から↓↓

YouTube
関西圏(主に京阪神)の鉄道の駅で使用されているメロディを集めました。
収録メロディ
00:04〜 JR西日本
02:49〜 近畿日本鉄道
03:23〜 阪急電鉄
04:43〜 京阪電気鉄道
07:10〜 阪神電気鉄道
07:41〜 大阪市営地下鉄
駅で直に音声を収録しているので、ノイズが入っている箇所がかなり多いです。
また、京阪は発車メロディのレパートリーが非常に多いので、その一部しか収録していま­せん。ご了承ください。
なお、JRの環状線東西線のメロディはほとんど同じものですが音程やテンポが微妙に­違うので区別して扱っています。〔以上、アップした方の解説〕

どうですか?
関西圏に住んでらっしゃる方には、おなじみのメロディかもしれませんね。。

逆に、ふだん東京にいるギトンには、とてもなつかしく感じられましたよ旅行の思い出かって??‥

いやいや‥もっと深い思い出がたくさんあるんですw
同性愛には、遠距離はめずらしくないですからね。。
なにせ、少数ですからw
合いそうな相手がいたら、距離なんて気にしてられないこともあります‥

とくに、京都駅の接近チャイム(車内放送)、発車チャイム
大阪のJR環状線、地下鉄御堂筋線谷町線、‥
聞いていると、なつかしくなって、涙がにじむくらいでした。。

誰と行ったかは、‥その話始めると長くなるから書きませんがね。。。


さて、↓↓こんどは、JR東日本発車メロディー

JR東日本発車メロディー集 - YouTube

ぼくら東京住み、関東住みにとっては、なじみのチャイムですが、
関西の方は、逆に、なつかしく感じるかもしれませんねw


ちょっと外国のも聞いてみましょうか?

↓↓フランス国鉄、駅案内↓

フランス国鉄SNCFの駅案内チャイム - YouTube
Gare de Renne

↓↓ドイツ国鉄、駅接近,車内放送↓

ドイツ鉄道 車内放送 Holzdorf(Elster) - YouTube

外国はずいぶんカンタンですね
いろんなメロディーで知らせるのは、日本だけなんでしょうか。。


さて‥(
ここで、なぜか大風呂敷‥w)世界で最初に鉄道ができたのはイギリスで、産業革命の重要な柱の一つでした‥

あのワットの発明した蒸気機関を応用して列車を走らせ、原料や製品を安く大量に運んだら便利だろう‥という夢を描いた人は、おおぜいいたのですが
じっさいに線路が敷かれたのは19世紀はじめ(1803年)、最初は馬が挽いて走る鉄道馬車でした。
翌1804年には最初の蒸気機関車が製作されましたが、
じっさいに機関車が列車を挽いて走るのは1925年頃からです

大陸ヨーロッパでも、フランス革命ナポレオン戦争が終って平和になると
産業革命が始まりました。なかでも、鉄道は、いち早く導入されました

しかし、大陸で鉄道網が建設されるのは、ベートーヴェンシューベルトよりずっと後なんですね‥

ベートーヴェンの曲に汽車なんて全然出て来ませんよね?w
こないだの映画も、馬車しか出てこなかったでしょ??
シューベルトの歌曲でも、移動するには徒歩か馬に乗るかで‥
もし汽車に乗れたら、「魔王」も『冬の旅』も、ぜんぜん違った内容になってしまうでしょうねw

‥鉄道が走るようになった最初の頃
まっ黒い煙を吐いて走る鉄の塊を見て、当時の人々はきっとびっくりしたと思うのです。

そうして受けた強い印象を、音楽にした人が‥‥やはりいました↓↓
YouTube
French composer Charles-Valentin Alkan (1813-1888):
Le chemin de fer, Op. 27b (1844)
Pianist: Laurent Martin
シャルル=ヴァランタン・アルカン「エチュード」作品27b “鉄道”
ローラン・マルタン(ピアノ)

アルカンは、リストやショパンと同時代のフランスの作曲家で、1844年に、この“鉄道”というピアノ練習曲を書いていますが
この曲たるや、リスト、ショパンも顔負けの恐ろしく速いスピードが指定されていて‥
↑このマルタンの演奏も、多少は音符を抜かして弾いているらしいです。。。
つまり、現代のピアニストでも完全には弾けない曲のようですが‥
アルカン自身は弾けたのでしょうか??‥当時のピアノはタッチが軽かったから、弾けたかもしれないですね。。

それにしても、この曲を聞くと、当時の人は何よりも汽車に乗って走るスピード感に、強い印象を受けていたように思います‥
しかし、そうやって鉄道が普及して、人間社会の一部になってくると‥
人々は、列車や線路に親しみをもつようになったでしょうし、
また、蒸気機関車の動きに、力強さ、重々しさ‥、あるいは荒々しさや恐ろしさを感じ、
また、発車音や汽笛の音に哀愁を覚えるようになったのではないでしょうか‥
こうして、人々のさまざまな思いが、列車の音や動きに託されるようになると、
鉄道に関連する音楽も、↑単なるスピード感だけのものではなくなってゆくのだと思います‥

Bachiana Brasileira Nº 2 de Villa - Lobos. Trenzinho Caipira. - YouTube
Fantasia sobre la toccata Nº 2 de las Bachianas Brasileiras de Heitor Villa - Lobos, O trenzinho do Capira.
Orchestre Symphonique du Brésil
ヴィラ=ロボス『室内オーケストラのためのバッキャーナス・ブラジレイラス(ブラジル風バッハ)』第2番 ,IV. トッカータ “カイピラの小さな汽車”(1933年)
ブラジル交響楽団

ヴィラ=ロボスはブラジルの作曲家ですが、バッハがラテン・アメリカに生まれたら、こんな感じになるのでしょうかw‥
トロンボンとサキソフォンがさかんに鳴らして…ちょっとジャズっぽいノリがありますね。。

たしかに、第2次大戦前から、日本でも『鉄道唱歌』とか、鉄道や汽車を扱った唄はいろいろありましたが
しかし‥‥
鉄道関連の音楽に、さまざまな味わい深いものが現れて来るのは
外国でも‥日本でも‥第2次大戦後のことではないかと思います…

次回は、戦後の鉄道関連ミュージックから撰んで(
ギトンの独断と偏見ですが)聴いてみたいと思います(^^)/~


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