ギトンの秘密部屋だぞぉ

創作小説/日記/過去記事はクラシック音楽

♪音楽の都♪の対岸に


ヨウツベを漁っていて引っかかった意外な大物が、この室内楽団…

日本ではほとんど知られてませんが、

現代楽器で‥バロックを‥
こんなふうに演奏する‥

このコレッリをちょっと聴いてみてください…
Corelli Badinerie, SCO,Bohdan Warchal - YouTube
コレッリバディネリア」
ボーダン・ヴァルハル(指揮)
スロヴァキア室内オーケストラ

スロヴァキアは、中欧の目立たない国ですが、
このスロヴァック・チェンバー・オーケストラの本拠地ブラティスラヴァは、音楽の都ウィーンの目と鼻の先──ドナウ河の対岸にあります。

どおりで、弦の名手には事欠かないはず‥

スロヴァキア──地図で見ると、たしかに西の端は、ドナウ河をへだててオーストリアと地続き‥
しかし、東の端は、南ロシアの草原の国ウクライナとつながっています

南側は、長い国境線でハンガリーと接し‥
ほとんど‥ハンガリーの山沿い地方と言ってもいいくらいです


もとは、隣のチェコと“チェコスロヴァキア”という国を作っていましたが、東欧の社会主義崩壊を機に独立

たしかに、チェコ語とスロヴァキア語は、大阪弁東京弁くらいよく似ています

しかし、歴史的には
ほとんどドイツの一部と言っていいチェコとは対照的に

スロヴァキアはハンガリー・東欧文化の影響が濃厚です。

宗教も、チェコは、宗教改革の先駆者“フスの反乱”で有名なプロテスタント国;

かたやスロヴァキアは、かつてギリシャ正教の有名な司教・聖メトディオス(弟キリルとともにキリル文字を発明)によって布教された伝統ある正教国

文化的には
“西欧と東欧の境界線”は、チェコとスロヴァキアの間を通っている──と言ってもよいかもしれません


A. Corelli Concerto Grosso No.12 in F major, Bohdan Warchal - YouTube
Arcangelo Corelli Concerto Grosso No.12 Op.6 in F major
1. Adagio (Preludio)
2. Allegro
3. Adagio. Vivace (Sarabanda)
4. Allegro (Giga)
Slovak Chamber Orchestra
Bohdan Warchal Conductor
アルカンジェロ・コレッリ『合奏協奏曲 作品6』第12番 ヘ長調
アダージオ(プレリュード) - アレグロ - アダージオ,ヴィヴァーチェ(サラバンド) - アレグロ(ジーグ).
ボーダン・ヴァルハル(指揮,第1ヴァイオリン)
スロヴァキア室内オーケストラ

曇りのない澄明な音色を聴かせながら
現代楽器ならではの力強さ

こんなバロックもいいですね
調べてみますと

スロヴァック・チェンバー・オーケストラは、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターだったヴォーダン・ヴァルハルが1960年に設立した室内楽

最近ではバッハの管弦楽組曲(2003年)やブランデンブルク協奏曲集(2004年)の全曲ライブが好評とのこと。。


YouTube
Amadeus Mozart:1. Divertimento in D major, K.136
Allegro - Andante - Presto
2.Serenade No.13 in G major (Eine kleine Nachtmusik), K.525; usw.
Slovak Chamber Orchestra
Bohdan Warchal
モーツァルト「ディヴェルティメント ニ長調 K.136」ほか
ボーダン・ヴァルハル(指揮)、スロヴァキア室内オーケストラ