ギトンの秘密部屋だぞぉ

創作小説/日記/過去記事はクラシック音楽

モツにこみ━━第三夜:恋とはこんなものかしらw


おはやうございます
(^.^)/

モーツァルトのゴッタ煮‥
ゆうべはお仕事の疲れでビールを飲んでいたら、いつのまにやらバタンキューしてましたので
今回は朝の更新です。。。




モーツァルトのコミカル・オペラ『フィガロの結婚』のことは、先日ちょっと触れましたですね?

見ていない方は、まずこちらを‥↓↓
声とはどんなものかしら? 9/30

その 9/30 のブログでも扱ったケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら?」‥

 ヴォイ・ケ・サペーテー

 ケー・コサ・エ・アモール♪ ‥‥
きょうは、そのジャズ・ヴァージョンから始めたいと思います↓↓

Voi che sapete - YouTube
Voi che sapete dalle Nozze di Figaro di Mozart nell'arrangiamento jazz di Claude Bolling
アリア「恋とはどんなものかしら?」(ジャズ・カヴァー)
クロード・ボーリング(編曲、ピアノ)


お小姓のケルビーノは、
庭師の娘といっしょにいたところを伯爵に見つかってしまったばかりに、
“女に手を出すとは けしからん!おまえは軍隊に行って鍛え直して来い!”と、伯爵直属の部隊に放り込まれてしまう運命‥

そのケルビーノに、フィガロも、
“もう恋などしてはおられまい。もう飛ぶまいぞ、この恋のチョウチョめ!”
と、からかうやら、なぶるやら‥w (上演の舞台では、ケルビーノを突き飛ばしたり、服を破いたり、脱がしたり‥なにかBLっぽい場面ですが 笑;)
──そのじつ、フィガロはケルビーノに こっそり耳打ちして、“相談があるから、あとで俺のところに来い…”と、暴君の伯爵をやりこめる作戦に引き入れるのですが‥‥

フィガロのアリア「もう飛ぶまいぞ」(第1幕)

Non più andrai
もう行けないだろう
farfallone amoroso
愛の蝶々よ
Notte e giorno
夜も昼も
d'intorno girando;
あたりを飛び回って
Delle belle
美女たちの
turbando il riposo
憩いを惑わしには(行けないだろう)
Narcisetto,
ナルシスちゃん
Adoncino d'amor
愛のアドニスちゃん

Hermann Prey sings Non piu andrai farfallone amoroso - YouTube
アリア「もう飛ぶまいぞ」
ヘルマン・プライ(バリトン)

↓↓れいによって、▼で強拍(アクセント)を表します↓↓
Non più andrai
ノンピュ(ン)▼ドライ 
farfallone
ファルファ▼ローネ⌒
amoroso
アーモ▼ローゾ

Notte e gior-
ノッテ ▼ジョル⌒
no d'intor-
ノー ディン▼トル⌒
no girando;
ノー ジ▼ランド

Delle belle turbando il riposo
デルレ ▼ベールレ トゥル▼バンド⌒ル・リ▼ポーゾ
Narcisetto, Adoncino d'amor
ナルチ▼ゼットー⌒ドン▼チーノ・ダ▼モル

Delle belle turbando il riposo
デルレ ▼ベールレ トゥル▼バンド⌒ル・リ▼ポーゾ
Narcisetto, Adoncino d'amor
ナルチ▼ゼットー⌒ドン▼チーノ・ダ▼モル
ところで
話は飛んでしまうんですが…

ピーター・シェーファー原作の映画『アマデウス』(1984年)は、モーツァルトの才能に嫉妬した宮廷楽長サリエリが語るモーツァルト密殺計画の真相…という筋書きで、

よく言えば天真爛漫な天才児、悪く言えば下品で礼儀知らずで自己中──という特異なモーツァルト像を描いていますが、

この物語全体が、発狂したサリエリのウワゴト…という設定なので、サリエリの目を通して歪められた“モーツァルト”であることは当然の前提なのですね。。

歪められているのはモーツァルトだけでなくて、
映画に出てくるウィーンの貴族・貴婦人の服装の色なども妙に、けばけばしい感じがします…

薄オレンジ、薄赤、薄青、黄色、白などが多くて、ひらひらしていて、
みな、サーカスのピエロのようで。。。

モーツァルト自身の服装もやはり同様です。。

そして、いつも誰かが顔を歪めて甲高い笑い声を立てている

これらも、じっさいの当時のようすというより、発狂したサリエリの妄想で歪められた世界…ではないかと思うのです‥‥

その映画『アマデウス』で、モーツァルトがウィーンにやってきて、皇帝と宮廷楽長サリエリにはじめて会う場面で、↑↑「もう飛ぶまいぞ」が出てきます。
サリエリが、モーツァルトを歓迎するために作曲した厳かなマーチを、モーツァルトがその場で即興で“変曲”して、コミカルなフィガロの唄「もう飛ぶまいぞ」に改作してしまう──

もちろん、これはピーター・シェーファーが考え出したフィクションなんですが、
この場面を、音楽付きの映画にするために、音楽史の専門家に依頼してサリエリの作品の中から、モーツァルトの曲に改作できそうなものを、探し出したのだそうです↓↓

Amadeus - Mozart Meeting with the Emperor - YouTube


さて、しめくくりは「序曲」↓↓
…順序が逆ですか??w
メタルロック・ヴァージョンから…

Mozart Medley - Trans-Siberian Orchestra - YouTube
モーツァルトフィガロの結婚』「序曲」(ロック・カヴァー)
トランス・シベリアン・オーケストラ


ライヴ映像は、こちらで見られます↓↓
Trans-Siberian Orchestra - Mozart (BLN) - YouTube

お次は、ジャズ・ヴァージョン↓↓

Chizhik Jazz Quartet - Overture Mozart www.chizhik.ru - YouTube
Live from TV CTO 2008. Chizhik-jazz-Quartet. jazzy classic. Mozart arr. by Alexey Chizhik St.Petresburg Russia. Oleg Belov piano, Petr Miheev Drums, Viktor Savich bass. Alexey Chizhik vibraphone.
フィガロの結婚』「序曲」(ジャズ・カヴァー)
チジック・ジャズ・カルテット
アレクセイ・チジック(編曲、ヴィブラフォン)
2008年ライヴ(TV CTO)

最後に、ロンドン・フィル

メタル・ロックよりクラシック・オーケストラのほうが迫力があると思うのは、ぼくだけでしょうか??!

YouTube
The Marriage of Figaro Overture
Performed by the London Philharmonic Orchestra
Georg Solti, Conductor
モーツァルトフィガロの結婚』「序曲」
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ゲオルク・ショルティ(指揮)


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