昧爽の迷宮へ(13)← →昧爽の迷宮へ(1) 堤(つつみ)は深い紺青(こんじょう)の水を湛えていた。チャドルの姿は、どこにもなかった。 「チャドラー! チャドラー!」 ぼくは声の限り叫んだが、遠くの岩山からこだまが返ってくるだけだった。 チャドルは、沼に…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。