昧爽の迷宮へ(9)← →昧爽の迷宮へ(11) ソウル 南大門 茶山は不安でならなかった。 “東方隠者の邦(くに)”を震撼させた忠清道「珍山」の天主教騒動から4年、邪教禁圧を求める声は日増しに高まっていたが、正祖王と側近たちは、不気味な沈黙をつづけていた。天…
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